宇賀田会計事務所ニュース 平成24年1月号
2012/01/05
謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
本年も何卒ご愛顧のほどよろしくおねがい申し上げます。
新年から雪の日も多く、とても寒いです。お体には十分にご注意いただき、2012年は昇竜の如くがんばっていきましょう。会計事務所からも、有意義な情報が発信できるように努めて参ります。
1. 最近の税制改正のはなし
(1)消費税の増税議論
気になさっている方も多いかと思いますが、民主党税制調査会で、消費税の段階的な引き上げ(2014年4月に8%、2015年10月に10%)という方向が決定されました。
消費税は、ものを買う国民全部に均一な税率を負担させるので、低所得者に不利な税金と言われています。なので、同時に社会保障制度全体を通した改革がうたわれています。
ただ民主党政権が決めたことで、実現されているものがほとんどないことから、実現するかは全く分かりません。
売上5000万円まで事業者の簡易課税制度や1000万円未満事業者の免税点制度、分け隔てなく5%で計算する単一税率、帳簿により仕入税額控除するといった現行消費税の納税者側にとってメリットのある点は当面残るということです。
ただ、今年度から、課税売上5億円以上は、全額の課税仕入控除が行えなくなります。税率が上がるにつれ、消費税が占める割合がどんどん増していくので、複雑な計算、手続きが必要となっていくでしょうし、消費税だけの税務調査も増えるかもしれません。
(2)生命保険料控除の拡充
2012年から生命保険料控除が最高12万円に拡大されました。今までの生命保険控除各5万円が4万円に引き下げになり、その他『介護医療保険等』として医療介護にかかる保険について4万円控除が得られるようになります。
どの保険商品がどの控除の対象になるのかは、保険会社に確認された方が良いと思います。また、2012年以降契約分とそれ以前の契約では、控除の適用要件に違いがあるのでご注意ください。
この税制は既に確定していて、14年から適用されます。民主党の掲げる基本的な税制の方針である、シンプルな税構造、高額所得者の課税優遇をなくしていくこととは乖離していて、なんだか意図がよくわからないよね?とは思います。
2. 年末調整の期限が迫っています
年末調整は、納期の特例を提出している方は、1月20日に、それ以外の方は10日の納付となります。
まだ、計算がお済でない方は、お早めに。源泉税の納付遅れもすぐに加算税等の対象になります。ご注意ください。
○昨年末、どうしても浅田真央さんを見に行きたくなり、全日本フィギュアのチケットを取ろうと決心しました。手段はネットオークション。私は、売買実績がなく信用ないので、コノ手のことは何度か取引をしたことのある妻にお任せです。○オークションといいつつ、当日行けなくなってしまって仕方なく販売している人は少数派で、現実には金券屋さんが売っています。
○もともとのチケットは5千円~1万円くらいですが、ドンドンと値が吊り上がり24日のチケットは1枚7~8万円になってしまうものもありました。これ2枚+大阪往復で、世界選手権ツアー(ニース)に行けじゃうじゃないか!ということで断念しました。 ○さて、この差益は、当然転売者のもとに転がり込みます。人気があるチケットは、主催者より仲介者の方が断然儲けが多いことになります。この差益を、どうにか主催者に還元できないのかなーといつも感じます。転売すると、主催者にお金が何割かは入る仕組みです。 いろんな技術があるのに、意外とできないのですね。払戻不可という契約形態、所有権の問題もあるのでしょうか。構築できたら、ドル箱なのでは? 別のチケットでQRコードか、おサイフケータイの形で電子化されていましたが、転売の抑制も、便利さもあまり優れているとは思えませんでした。 ○妻は、仲介で大きく儲ける人を作るのが、モラルに反すると感じるようで、いつも積極的には買おうとしてくれない上に、やや不機嫌になります。正論なので、私は、この年になって、ファンクラブに入ったりして、より正当なチケット入手手段を模索しています。妻も気持ちよく参加できる転売の仕組みができればいいのに。 |