宇賀田会計事務所ニュース2023年10月版
2023/10/13
宇賀田会計事務所をいつもご利用いただき、ありがとうございます。残暑が非常につらい9月でしたが、暑いなりにも、突然秋の気配が漂ってきました。コロナもインフルエンザも流行っているようですので、健康に留意してやっていきましょう。
1.インボイス制度がはじまりました
(1)インボイスで税務調査はどうなるか。
このお便りでも、何度もお知らせしてきたインボイス制度ですが、期日とともにスタートしました。制度としての理解も浸透しておらず、大きな混乱も予想されるところです。
お客様各位におかれましても、対応が実質的に困難な場合も想定されるとともに、厳正に調査された場合には、かなり厳しい結果が生じる可能性もあります。
9月に日本経済新聞に掲載された国税庁長官のインタビュー記事では、「従来と変わらず、大口かつ悪質な事例に調査を限定して実施する」旨と、「記載事項(の不備)をあげつらうような調査はしない」とのことで、とりあえずの制度の定着を図ることを優先する旨が発表されています。
別の雑誌等では、インボイスの導入で、不正な請求書などを抑止する効果を期待することが書かれているので、書類の不備よりも、インボイス発行事業者かどうか怪しい業者との大きな取引については、調査されやすくなるのかなとも感じました。
とはいえ、現在行われている調査でも書類の不備で消費税が課税されるケースは、否認事例として実在しているので、調査の目的ではないけど、見つければ追徴するのかなという気もします。
いずれにしろ要件を満たさない場合には、危うい状況になるのは変わりないので、誠実に対応したことを示すことが大切なのかなと考えています。
(2)消費税申告書の手数料値上げのお願い
消費税のインボイス制度が導入されることに伴い、当事務所の負担もかなり大きくなることが想定されています。申告書の作成手数料を1~3万円程度値上げをお願いしたいと考えております。複数税率の導入の際は、値上げを見送りしましたが、当初の申告書作成時と比較するとかなり工数が増加しています。
すべての取引を当事務所で処理されているお客様につきましては、処理方法等を含めましてご相談申し上げるようになりますが、よろしくお願いいたします。
2.配当金の源泉徴収が変わります
100%の親子関係のある子会社から親会社の配当金について、いままで20.42%の源泉所得税が必要でしたが、これが不要になります。
これは、100%親子会社間の配当金が、細かい規定はありますが、原則益金不算入になっているので、税金がでない可能性が高いものから源泉するのがおかしいこと。申告後に、源泉所得税を返還すると、還付加算金が発生するので、国の負担がかなり大きくなっている事情もあるようです。法人税の益金不算入と違い、源泉については、細かい規定はなく、そのときに配当金をもらう株主が100%親会社であれば源泉不要です。
〇京都グレイトトラバースという約60キロ獲得標高が2450m、制限時間12時間のトレイルランのレースに出てきました。今まで行ったことない京都を見てみたくて出たのですが、期待に違わず、朝の嵐山、比叡山の山中から見える琵琶湖と京都市街、大文字山からの夜の京都と景色も新鮮でした。そして、自販機でがぶ飲みしたぶどうスカッシュから元気を、アイスの実に勇気をもらいながら、ナイトレースで派手にコケて悶絶しつつレースを満喫し、関門10分延長というラッキーもあり制限時間2分前で無事完走できました。
〇レース前は、暑いし(当日の京都は35℃)私の走力では足りないとおもっていて、迷惑になるので出走やめようかとも迷いましたが、このために普段の夏に比べればトレーニングもしたし、もったいないので参加しました。実際完走率は、54%くらいと低めだったようです。 〇このレースで珍しいと感じたのは、各関門を制限時間直前くらいで通過していった私に、リタイアをエイドのスタッフから提案されたことです。当然応援もしてもらえもします。迷いました。途中でリタイアをしてもゴール地点に届く荷物を回収せねばならず、比叡山や大文字の山の中では、結局ゴールまで歩かないといけないので、鉄道や路線バスの近くでリタイアするのが、本人が健康でかつ円滑な大会運営を行う上で望ましいです。 〇トレイルランとマラソンの大きな違いは、自分の足で帰ってこないといけないか、誰かが何とかしてくれるかという点です。トレイルランは、深い山の中で、そもそも人を運べません。実質的に遭難ですし。マラソンは、辛くてリタイアしてもバスが回収して運んでくれます。自分の実力を適切に把握して、無理なく無理をする。最近は、なんでも誰かのせいにして、自分で責任をとらない方がたくさんいますが、ある程度危険なことは自己責任。何事もそうでないと楽しくありません。 |