宇賀田会計事務所ニュース2023年1月版
2023/01/31
新年あけましておめでとうございます。
リノベーション工事もほぼ終わりまして、事務所も一新、気分も一新で皆様に貢献できますよう、事務所メンバー一同頑張ってまいります。本年も変わらぬご愛顧のほどよろしくおねがい申し上げます。
- 税制改正大綱について
来年度の税制改正大綱が発表されました。世間では、防衛のための増税が話題です。増税の内容は、具体性がありませんが、税務業界的には、ここ数年に比べてかなり影響がありそうな改正が登場しています。その中から代表的なものをお知らせします。ただ、異論や範囲の変更などがありそうなものもあるので、3月以降に成立したかどうか要確認です。
- 個人所得税関係
〇投資所得倍増のための税制
貯蓄から投資へお金を回したいというところもあり、NISAの限度額が見直され非課税枠が総額も1年間の金額も引き上げられそうです。細かくは長くなるので止めますが、購入額1800万円まで枠があり、資産を売却するとその枠がまた戻るようです。
また節税にもなる個人年金iDeCoの加入も70歳まで引き上げられるようです。
- 相続税・贈与税関係
大幅な改正かと思われましたが、私的には意外と小さな改正でした。効果としては、100万円を超える贈与がややしにくくなる程度と思いました。長期的な相続税対策は、基本は変わらないように思われます。以下内容に触れます。
〇暦年贈与の相続税加算が3年→7年に
年間110万年の暦年贈与は相続が発生すると3年前までの相続人への贈与を相続財産に加算する制度がありましたが、その期間が7年に変更されるそうです。ただし、3年以降~7年前までの贈与については、100万円の控除を認めるそうなので、110万円の贈与をしていた方にはあまり影響ないかもしれません。富裕層の資産移転対策への現実的対応という感じがします。
〇相続時精算課税制度に基礎控除額110万円
相続時精算課税制度を採用すると暦年贈与のほかに110万円までの基礎控除が受けられるそうです。予測不能な亡くなる直前なら税的に得になるかもしれないという制度でしょうか。
- 消費税関係
〇インボイス制度の緩和措置
免税事業者がインボイス発行事業者となった場合、3年間に限り課税売上の2%を納税すればよい仕組みを導入するそうです。
〇インボイスの保管義務の緩和
いまのところ課税売上が50百万円未満といわれていますが、一定金額以下のインボイスの保管義務が免除されるようです。
- 電子帳簿保存法関係
再度、内容の簡素化が検討されるとともに、実質的に導入延期になるようです。
会計事務所としましては、インボイス制度や電帳法関係は影響が大きいのですが、中途半端すぎて実務対応がむしろ難しくなってしまいました。
全体的に場当たり的で、e-Taxなどの提出方法とかの整備よりも、政府に請求書等のフォーマットを決めてもらうなどで自動処理が簡単になる仕組みをいれてもらうのがDXにも資してよいと思うのですが。
○長野東高校の女子駅伝チームが全国大会で優勝しました!1区から相当いい位置につけていて、最終区間で期待通りの逆転劇。おじさんでもわくわくドキドキできるたまらない1時間7分37秒でした。
〇そういう一因は、彼女たちが練習場としている丹波島橋の近くに走りに行って、たまたま練習しているところに遭遇すると、必ず挨拶してくれるところです。その上、私には考えられないくらいのキレイなフォームの走りに、グダグダなオッサンも走れるんじゃないか!と勘違いさせてもらえるトキメキ感です。明らかにいろんな刺激と力をもらえます。 〇彼女たちは、すごく楽しげに部活しているんでしょうけど、たぶん運営上は、経済的に大変なはずです。新春恒例の箱根駅伝もみんなが楽しく見ていて、間違いなくハイパーコンテンツですが、その医療チームは、全員お医者さんらしいですが、それさえボランティアだそうです。 〇なんでまたボランティアである必要があるのか、というかボランティア的なものが無償なのがそもそもおかしいとおもいます。適切な利益配分こそ資本主義の最大長所なはずなのです。でも多くの人は、お金が生じると不純な感じを受けてしまいます。デフレと給与が上がらない原因?普通に稼いで、普通に評価され、お金が行きつくような世の中にしていかなくちゃ。 |