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宇賀田会計事務所ニュース2018年9月版

2018/09/22

宇賀田会計事務所をいつもご利用いただき、ありがとうございます。残暑厳しいですが、御自愛ください。事業の元気は自分の元気からです。

  • 新入職員が入りました。

9月3日から新しい職員を迎えました。長野高校出身の20歳と若い女性です。なかなか人が確保できなかったのですが、やっと採用できました。定着と成長を願ってやみません。どうぞ皆さまよろしくおねがいします。

  • 創設された事業承継税制の特例

先日、商工会議所用の取材で事業承継税制について話しました。勉強したので書こうと思います。ちなみに、会議所の記事は10月に出るらしいですが税制についての詳細はほとんど聞かれませんでした。

①「特例」との一般の比較

今回創設されたのは、事業承継税制の特例でして、元々の事業承継税制は、あくまで一般措置として残ります。なので、準備なく突然の相続が発生した場合は、従来の制度は利用できます。

項目 一般措置(従来) 特例措置
承継計画の提出 提出書類は必要だが、特例承継計画の提出は必要ない。 都道府県に特例承継計画の提出が必要+従来の書類の提出
株式の対象 発行済議決権付き株式の3分の2 すべての株式
減額納税額の割合 贈与税が100%

相続税は80%

贈与税も相続税も

100%

贈与者の範囲 代表権を有する先代経営者 代表者以外も可で複数名
後継者 代表権を有する後継者1名 代表権を有する者で3名まで
減免措置の終了に伴う規定 ・雇用を承継後5年間平均で80%

・企業再編があった場合に評価額と売却額の高いものと納税猶予額の差額を納税

・雇用確保要件は、実質的になくなる。

・企業再編時は、売却額と納税猶予額の差額の納付に(時価の検討不要)

従来、最大で(税額相当の80%)×(所有比率3分の2)=53%程度の節税効果だったものが、100%全額になった点、多くの人がリスクとして使わない理由としていた従業員維持要件も実質なくなり、M&Aや解散、清算等があったときも、大きな課税額となるリスクがなくなりました。また、株式を渡す人が経営者だけでなく他の大株主にも適用され、渡す側も渡される側も範囲が広くなりました。

大変使い勝手が良くなったのですが、利用するためには、「特例承継計画」なるものが必要になります。事業承継はいずれ行わなければなりません。承継計画策定の準備として、家族、社内等を見渡しながらまとめていくのも良いと思います。最近こういった「計画」の提出が要件になっている施策が増えました。是非会計事務所までご相談ください。

同時に、遺留分をはじめとした争いにならない相続対策も必要かと思います。また、親族外への承継となると単純贈与という訳にも行かないでしょう。そういうケースも併せて考えて行きましょう。

○夏競馬の間に、藤田菜七子さんを観に行きたかったのですが、結局行けませんでした。JRAで久々の女性騎手で、この頃歴代の女性の記録を更新しました。といっても通算35勝です。勝つ騎手なら2か月くらいの勝利数です。ジョッキーも実力の世界で厳しいですが、着実に上手になっているように見えますし、頑張ってほしいです。

○実力というのは難しい概念です。騎手であれば馬に乗るのがウマい=実力があるとは言えないでしょう。菜七子さんは、全部で150人弱のJRA騎手の中でたった一人の女性です。この希少価値に加え、良い感じの女性なので凄い人気もあります。大差ない騎乗技術なら彼女に乗せて育てた方が競馬会の多様化にも発展にも売上にも繋がるでしょう。そんな環境の存在も実力です。

○日本は、女性の社会進出が進まない国として良くとりあげられます。基本的に男社会で、男性が子育てしないからでしょうか。男性が重用される理由は、体力ありそうな点と子どもを産まないから仕事辞めなそうな気がする点と思われます。男性の方がメンタル弱い比率は高そうだし、大差ありますかね。

○会計業界は、女性にかなり向いている業種業界です。医学部受験で女性の点数を一律減点する措置が報道されましたが、そういうのは全くないと思います。サラリーマン時代も基本対等でしたし、むしろ男性の経営者・管理者が多いので、ズバリと女性が申し上げた方がうまくいく気もします。女性の資格として会計士や税理士はおすすめです。

○そもそも働く人口が減ってくし、応募なくて大変だし、男とか女とか言ってる場合ではありません。今度採用した女性も自分の長所を生かして、能力伸ばして活躍してほしいなあ。それ以前に私がちゃんと環境を整えなければ。

 


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