宇賀田会計事務所ニュース平成28年6月版
2016/06/06
宇賀田会計事務所をいつもご利用いただき、ありがとうございます。先日は、商工会議所で会計セミナーの講師をしました。出来るだけ数字を使わないで単純に会計の説明をしようとしたのですが、なかなか難しいもので、勉強になりました。同時に会計サービスの提供を業としていくということがどんな事なのか、改めて考える機会にもなりまして、一個一個取り組んでいこうと考えています。
1. 労働保険の計算時期です
皆様のお手許に、労働保険の年度更新の書類が届いている頃と思います。労働保険の精算を行うために、7月11日までに計算して申告する必要があります。この申告のお手伝いもしますので、当事務所までご相談ください。
2. 消費税10%は再延期になるそうです。
○人工知能(AI)の発達について目にする機会が増えています。人類史上最難関ゲームと言われる囲碁でAIが人間のトップ棋士に勝ったり、介護現場で既に応用されているロボットがいたり、車の自動運転とか進歩のスピードがものすごく速いです。AIを利用して大企業が意思決定等するサービスも始まろうとしているそうです。
○感情や先入観なく、また漏れもほとんどなく判断できるので、人間には分からない差まで分析して、淡々と結果を出せるそうです。医療、ビジネスと様々な分野で成果を挙げられるところまで来ていて、日常生活によりAIが深くかかわる時代もすぐそこな気がします。 ○AIが発達すれば、私どものような会計事務所が今行っている多くの業務が世の中から不要になると思われます。AIがするほどのことがないことを人間がやるようになるのかなと最近思うようになりました。そうなると、人間てば、一体何をして稼げばいいのでしょうか。スポーツと芸術家、あと職人さんくらいですかね。あと資本家でしょうか。いやはやかなりゾッとします。 ○将棋の羽生さんが来年AIと勝負すべくある棋戦に参加します。待ち焦がれていた瞬間でもあり、何で今度参加するのかは発表されていませんが、自分の力があるうちにすごく強くなったAIと勝負したいのかもしれません。そして、その後はPCに勝てない人間の棋士が見せる将棋の良さを表現せねば、プロとしてやっていけないという危機感もあるかもしれません。 ○私も長野に帰ってきてもうすぐ10年です。10年経てば自分も年を取ります。世の中も変わっていきます。この10年と同じようにこの先20年はやっていけないでしょう。何をすべきかは良く分かりませんが、一個一個努力して解決していくしかないのですよ。残念ですが。 |
ニュースでも流れているところですが、来年4月に予定されていた消費税10%への増税は延期になるようです。リーマンショックや東日本大震災並みの出来事がない限りということでしたが、そういう事態ということでしょうか。同時に導入される予定だった軽減税率も延期になります。軽減税率は廃止でいいと思いますし、この感じだと消費税は、なかなか上げられないで終わってしまうのではないかとも思います。
消費税が10%になることが、法人税率の引き下げ等の他の税制や社会保障制度の財源になる予定なっていたので、その影響は今の所よくわかりませんが、整理されると思いますので、また紹介していきたいと思います。
弊事務所主催の研修会を今年もやる予定で、消費税の軽減税率をテーマにしようかと思っていました。これで延期になってしまいましたので、どうしようかと思案中です。相続税関係ですかね。
3. 災害関連の会計・税務
熊本地震があり地震の被災者の方にはお見舞い申し上げる次第ですが、会計・税務関係の処理についてお問い合わせ頂く機会が増えているので、簡単に整理します。
① 義援金や支援金・物資の処理
義援金には定義もあるようですが、世の中では色々な形態を義援金としているようなので広く捉えて書きます。
支払先 | 処理等 |
県・市等の地方公共団体 | 寄付金。ふるさと納税等と同じ扱い。 |
日本赤十字社や中央共同募金会等 | 寄付金。全額損金。 |
業界団体等 | 一般の寄付金なので損金算入限度額あり。ただし、最終の納付先が上記へのもので、その証明があれば、その処理ができる。 |
支援物資の送付 | 原価や経費で一括費用計上が可能と思われる。 |
どんな書類がもらえそうなのか、お金の直接の支払先に確認してみましょう。また、支援金・物資と分かるようなものを保存しておくことが大切です。