宇賀田会計事務所ニュース平成26年5月版
2014/05/07
宇賀田会計事務所をいつもご利用いただき、ありがとうございます。
消費税率が上がって、税抜表示と税込表示が混在しています。税込だと勘違いして、8%付加されると思いのほか大きな金額になり、ビックリしてしまうこともしばしばあります。当事務所の請求額も今回から8%の消費税で発送させて頂きます。何卒よろしくお願いいたします。
1. 相続税のはなし
来年1月以降に亡くなった方の相続から基礎控除が減額されることをはじめとして相続税が増税となります。そのせいか、相続についてご相談いただくお客さまも増えているように思います。
(1) 主要な改正点
主要な改正点を列挙すると以下のとおりです。
項目 |
改正前 |
改正後 |
基礎控除の
減額 |
5,000万円+1,000万円×相続人数 | 3,000万円+600万円×相続人数 |
累進税率の
強化 |
法定相続人の取得金額(法定相続割合通りに取得した場合)
2億円~40% 3億円~50% |
法定相続人の取得金額額が
2億円~45% 3億円~50% 6億円~55% |
税額控除 | 未成年控除と障がい者控除が拡充 | |
小規模宅地の特例の拡充 | 特定居住用宅地が240㎡まで80%減額 | 特定居住用宅地が330㎡まで80%減額、特定事業用宅地との併用も可 |
基礎控除がかなり下がるので、相続税を納める人が、亡くなった方の4%程度だったのが、改正後は7%程度に増えるのではないかと言われています。
(2) 簡単な相続税対策
よく聞かれることなので、簡単な物をいくつか。
・医療費、教育資金等は親の口座から支払う。
・生命保険(死亡保険)
おカネに余裕があって、現在入っていない方には有効です。
・暦年贈与
相続税率の最高税率部分が高い場合には、贈与税を支払って贈与するのも一つです。
(3) とはいうものの・・・・
実際のところは、相続で困るのは「争い」です。税金対策をした故に、相続で大もめ。兄弟仲たがいというケースもあります。一番は家族仲良くです。数百万円の税金よりもそっちを優先させましょう。皆さんが思っているほど、兄弟姉妹は仲良くありませんし、おカネは欲しいのです。たとえ相続の金額が小さいとしても争いは普通に起こります。
できればそれなりに平等な配分を心がけた遺言書を書く、身の回りの財産などの整理を進めておくのが遺された人にとっては大変有難いです。かくいう税理士なうちの父親も何かしようとはしないのでその準備が大変なのは良く分かりますが。
○「アナと雪の女王」を見てきました。興行収入の記録を更新できるかもしれないくらい売れているディズニーアニメですが、私も大満足でした。雪な魔法が使える姉と普通の妹の話です。昔のディズニーっぽく、ミュージカル調で、主役を松田たか子さんと神田沙也加さんが吹き替えている日本語版がおススメです。 ○何でまたこんなに人気なのかと思います。別にキャラクター設定がスゴイということもなく、ストーリーが劇的に面白いってこともないし、多分アラジンとかのほうがその辺は良くできていると思います。 ○じゃあ、どこがいいのかな。と列挙してみます。一番は、曲が分かりやすくて前向き(字幕版の訳はあまり良くないです)。ディズニーの割に直接表現が少なく日本的な行間がある。悪人が登場しない。口の動きが意外と日本語と合ってる(英語で見ればもっと合う)。 ○こういう作品を見ていると、感動的だったり派手だったりする劇的な要因やスゴイ画がいいわけではないのだと感心します(アナと雪の女王も凄く画はキレイです)。いろんな要素がちょうど良い。そしていちいちちゃんとしている。難しいですが、何にでも共通する成功の要因かと思います。 ○とにかく劇中の歌は、帰り口ずさめるくらい分かり易い楽しい曲です。妻とぶつぶつ言いながら、散歩しながら帰ったら、お花見の大学生が皆でデカい声で歌ってました。私もどっかで歌いたい・・・ |