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宇賀田会計事務所ニュース 平成24年9月号

2012/09/06

宇賀田会計事務所をいつもご利用いただき、ありがとうございます。 お盆を過ぎて、益々暑い毎日が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか。

 

1.   保険って難しい

生命保険・損害保険などの商品について相談を受ける機会があります。会計事務所は、普通の人よりは保険に詳しいとは思いますが、特に生保の複雑な商品などは精通しているわけではありません。また生命保険では、今年になって一部のがん保険商品の損金算入可能額が大きく減るなど、税法の取り扱いが変更となるケースもよくあります。

多くの場合、保険は、会社のリスク管理をしつつ節税をはかる目的としていると思うので、公的機関が提供するものを2つ紹介しようと思います。普通の生損保よりも一般には、お得になると思われます。

○中小企業基盤整備機構の共済

(1)小規模企業共済

いわゆる、個人・小企業経営者向けの退職金共済で、ご存じの方も多いと思います。従業員が商業・サービス業なら5名以下、その他の業種なら20名以下の会社役員、個人事業主が加入できます。ちなみに加入後に従業員が増加しても大丈夫です。

この共済のスゴイところは、共済掛金全額が個人所得から控除できるところで、法人税率が下がる傾向にある中、益々実質利回りが高くなります。

これより有利な長期運用型の保険商品(節税額考慮後)は多分ありません。貯蓄型の保険を考える際に、必ず検討した方が良い共済です。

(2)経営セーフティ共済

いわゆる倒産防止共済です。月額5千円~20万円までかけられます。これも掛金全額を損金にできて、加入月数が40カ月を超えれば掛け金の返戻率が100%になる点で損をしない、という点も魅力です。また、取引先の倒産があったときに無担保で一定額以上の借入ができることが大きなメリットです。

それなりに大きな倒産が定期的に起こる可能性がある企業にとっては、貸倒のときに大きな赤字が出てしまうときに返戻金で相殺し、損益を安定化できるメリットがあります。でも、返戻金が全額益金になるので(小規模企業共済は、有利な退職所得になるので、受取額の課税も軽減されます)、実質的なメリットは万が一の資金繰りと損益の平準化という点になるかと思います。

○国の財政が厳しいし、結局大丈夫なのか?

よく国の年金制度があてにならなそうだから生命保険にという方もいます。支給基準が先々変わる可能性も否定できないと私も思います。

ただ、本当に日本が厳しい状況だとすると、「生命保険会社」も「円」もあてになりません。なので、その点は考える必要がないのかなと個人的には思います。

○夏休みの宿題の定番に読書感想文があります。この前先輩の娘さんが書いているところに遭遇して懐かしく思いました。私は、勉強は結構得意でしたが、感想文はすごく苦手で、本が薄いという理由だけで武者小路実篤とか全く興味のない本をテーマに、その感想を全くわけ分からん文章で書いた記憶があります。いまなら1~2時間でできそうな宿題なので、なんであんなに苦労したのか不思議です。

○学校によっては、「税に関する作文」を書かせるみたいです。インターネットで税について調べていると、そんな作文にあたりました。気が向いていくつか読んでみると、やっぱり断然消費税について書かれています。大抵が、消費税払って世の中のために生かされる的な内容です。作文を募集しているのは国税庁以下の行政ですし、全く正しい文章ですが、反骨心やもうちょい実感のあるものがあっても面白いと思いました。でも、中高生に相続税が高すぎるとか、相続争いで家族離散の話を書かれても、ちょっと引いてしまいますが。

○読書感想文も税についての感想文も標準文例が、インターネットで紹介されています。1~2時間すらかからずに、あっという間に「コピー&ペースト」(コピペ)の一瞬で一丁上がりです。いやはや、やや便利を通り過ぎた世の中になったものです。

○残念ながらその手の文章は、大抵面白くもなんともありません。書き手の得手不得手はあるとしても、その人なりの癖とかがあるから面白い。その上、コピペを続けていると、自分の考えも 文章にできなくなってしまいます。

○対してその娘さんは、ちゃんと自分が気に入った本を手に付箋を貼りつつ書くことを考えてました。読書感想文を書くコツの話もちょっとした話したのですが、それも姑息な手法だったと後で恥ずかしくなりました。つまんなくても、せっかくの機会、一生懸命楽しくですね!

 

 

 

 

 


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