監査法人が破産しました
2011/12/08
ヤフーニュースで、こんな記事が。
隆盛監査法人破産手続き開始決定受ける負債2億5000万円
この監査法人は、粉飾決算で上場直後に倒産した(株)プロデュースの監査人です。しかも、(株)プロデュースの粉飾決算のプロデューサーが、この監査法人の代表社員であった石井清隆(業務上横領等で立件)とのことです。はてさて、一体何をしでかしてくれたんでしょうか。勘弁してください。
そして、この監査法人は損害賠償請求に耐えかねて、破産したようです。この件に関しては、とにかくちゃんとしてくれよーって同業者として怒りを覚えるだけです。
ちなみに、有限責任監査法人を除く普通の監査法人というのは、社員(普通の会社の経営兼株主に該当する)は、全員直接無限責任を負います。つまり、株式会社では、会社をつぶすと、保証人でない取締役や株主は、何ら会社債務を負うことはないのですが、監査法人は有無をいわさず社員の全員が弁済義務を負います。
ということは監査法人の破産=公認会計士自体も破産の危機ということになります。公認会計士は破産すると、その資格を喪失します(ちなみにお医者さんや薬剤師は破産しても大丈夫!)。
各個人は破産せず、超長期の弁済計画とか作るんですかね?退社するとどうなるんでしょうか?その清算方法も大変気になるところです。
いずれにしろ自分以外の他人が出した監査報告書によって、膨大な負債を負い、返済するか資格を失う。
こういう不正目的の人が、自分のビジネスパートナーだと、人生終わっちゃうんですよね。巻き込まれないように気をつけねば。怖い怖い。