企業財務会計士廃案?
2011/04/19
「企業財務会計士」実現せずという報道がありました。
弁護士でも問題になっていますが、公認会計士試験の合格者も、大量に増やしたのはいいものの膨大な未就職者を生み出しました。
確かに、わたしがサラリーマン会計士だったころは、結構人手不足でしたが、合格者を倍以上にした結果、2~3年で会計士そんなに要らなくなったのでした。
お役所は、会計士を一回増やすと決めたら増やしたいらしいです。方向転換がききません。
そこで、登場した考え方が「企業財務会計士」という資格です。今の会計士試験合格者は、一定の実務経験がないと「公認会計士」になれないので、最初の試験に受かっても資格として意味がありません。企業財務会計士という「名前」があれば、とりあえずいいでしょ?という議論の差し替えを図ったとしか思えない制度設計です。さすが、お役所的発想。
公認会計士は、いわゆるグローバル企業の監査をしているので、その制度は国際的にも影響があります。「会計士」という資格が二つあると、「日本の会計士ってなに?」と信頼を損ねたりする可能性だってあります。
それはよいとしても、同じ資格を持つものとしては、これからチャレンジする人にとって、魅力がドンドンと失われている状況が非常に残念です。なにか、良い方法はないものでしょうか。