財務会計士なる資格ができるらしい
2010/11/25
公認会計士試験の合格者が多すぎで合格者が就職できない話は先日書いたのですが、その対策??として「財務会計士」なる資格を創設するそうです。いまの試験合格者と同じイメージなんでしょうか。。よくわかりませんが。
新聞記事を読むと、より企業に近いネーミングにして、監査法人以外への就職を増加させることが狙いらしいです。あと、資格のあるもののメリットとしては、現在は「監査」の実務経験がないと公認会計士になれないのですが、これがなくとも資格に名前がつくという点です。いまは、「公認会計士協会準会員」とか「合格者」のままで資格になっていないので。
ただ、採用する側の企業がほしいのは、IFRSとかM&Aの実務対応できる人で、それって試験受かっただけだと、それらをすぐできるとはとても思えませんし、採用しにくいだろうなあというのも想像に難くありません。だって名前変わっただけで採用増えるわけないでしょ。
また、会計業界的では、税理士会にとっては「財務会計士」なる良く分からない資格のものに税理士資格を与えるのは認められないという話になっています(公認会計士にも与えないようにしようという流れですんで)。また、会計士資格が2重構造になり、「監査のできない会計士」という概念が導入されると国際的な制度の統一とかに向けてマイナスになるという話も聞きます。
あまりメリットがなさそうな改革案ですが、結局は金融庁の当初打ち出した方針が転換できないので、「よくわからないけど『増えました!』」とお役所が言いたいだけなんだろうなあと思います。
いずれにしろ合格者が増えた結果、田舎の公認会計士にはどんな変化が待ち受けているのでしょうか。
競争相手が増える?安い給与でも働いてもらえる知識のある人が来てくれる?さて、どうでしょう。