上下水道の話2
2010/10/04
前に、私は今、長野市の上下水道事業経営審議会委員なるものをやっていると書きました。
今日、その勉強会なるものがありまして行ってきました。
重要なことなので、何回か聞いたことのあることの説明を聞き、事前の質問の答えていただき、質問タイムでさらに勉強するというものでした。
この委員会は30人くらい?で構成されているのですが、今年度の目的は、「下水道中期ビジョン」なるものを策定することにあります。
説明や質問を聞いていて、これを言っては元も子もないのですが、こんな中期ビジョンを策定して意味があるのでしょうか?というところに行き着いてしまいました。。。こういう発想は全くダメなことなので、極力持たないようにしているのですが、今日は折れてしまい、話す気もなくなってしまいました。反省しています。
私が意味ないと無力感に駆られたのは、「作ったからと言って、何かを変えられるものになっていないから」という点につきます。
理由は主に2つ。
1.財源的に見て達成が最初から不可能な計画だから。
民主党の政策と同じです。財源の裏づけがない計画ほど見ていて悲しいものはありません。
改善の具体策にも欠け過ぎています。「効率化」とか「整備をすすめる」と書くのは超簡単です。いくら中期計画とはいえ、具体的にいくら減らすとか、これだけは投資するとか、数字や率として少なくとも並べないと、なにをどの程度していくのか分かるわけがありません。
2.運営する人が必死でないから
私のような外部のこんなこという資格はそもそもありません。ですが、内部の人も結局誰も責任を取る気がないのです。そもそも自分のこととして取り組む人がいなければ、変わってはいきません。
このことは、水道局に携わる人のせいではなく、組織というのはそうなってしまうものです。市民の意見を聞くということで、こういう会議を持っているのでしょうけど、責任の押しつけ先を増やしたというか曖昧にした効果があるだけかなあと思います。
とりあえず『今年、中期計画が必要だから』的なものなら、最初から要りません。今現在、面倒な上に、未来に向かって下手な影響だけが残るだけ悪です。
淡々と進め、行き詰ったところで、場当たり対処するのが最も効率的な気がします。
とはいえ、水道に関することは、深刻な問題を含んでいることは間違いありません。来月にはパブリックコメント募集されるようです。是非、建設的なご意見を寄せてください!