2代目のつぶやき1
2010/04/21
私は2代目所長(厳密には3代目)です。
当事務所は、従業員4、5人+家族(4人)の個人商店でして、私も零細企業の世継ぎです。
「事業承継」なんという言葉もよく耳にしますが、まさに事業承継中というところでしょうか。
2代目なりに思ったりすることも、ままあるのですが、たまにつらつらと書いていこうかと。
事務所のお客様でも(あと継ぎ)と呼ばれる人もいるとおもうので、読んでもらえるとうれしいとおもいます。
さて、「なぜ継ぐ気になったか?」が1回目のテーマです。
私の場合、主たる理由はひとつで「親孝行」です。
東京で社会人になって、監査法人でも、それ以外の仕事でも選択肢もそれなりにあったとおもいます。
ただ、このころ多分私も大人になっていたのでしょう。
父の人生で「これに懸けた」ってものは30年以上やってきたこの事務所くらいで、そのお陰で私も大きくなれたということが、ちゃんとイメージできるようになりました。
年をとれば、だれかに事務所を渡さないといけません。
人生を懸けてきたものを、誠実に引き継いでほしいと願うのは、当然かと。
その願いをせっかく同業に就いた息子が叶えられれば、いいんじゃね?
そんな感じです。
家業に入った理由は人それぞれかもしれませんが、少なくとも普通に世の会社に就職する理由とは大分違うのではないでしょうか。
でも、入ったからには、そこの構成員です。
「親絡みだから仕方なくねえか?」
「言ってもビジネスだから、こうしないとダメじゃね?」
「帰ってこなきゃよかったかも。」
この狭間で揺れ動き、悩んだりしながら、これからも私は事務所をやっていくのです。