女子プロゴルフって成功してる。
2019/09/04
○最近の私の流行りは、ゴルフの渋野日向子さん。全英女子オープンを2日目からたまたま見ていて、素晴らしくて最後まで全部見てしました。最後のウィニングパットに夜中一人で大興奮。「スマイルシンデレラ」と呼ばれるとおり笑顔も振る舞いも見ていて楽しく、何よりも勝負強い。渋野さんは普通の日本人選手にはなく常に強気に押し切り、42年ぶりのメジャー優勝という結果まで出しました。
○女子プロゴルフは、全体的に絶好調です。今年のレギュラーツアー賞金総額を調べてみると39試合で37億5千万円。この盛隆のきっかけは、間違いなく宮里藍さんにあるのですが、彼女がプロになった2003年は19億5千万円なので15年で2倍に拡大したことになります。
○宮里藍さんはじめとした人気選手が登場し、それに憧れ人気も実力もある「黄金世代」と呼ばれる選手たちが続いたのが一番ですが、種々の経営努力もあるそうです。スポンサーへの営業、選手のスポンサーやファンへの振る舞いの教育等があたります。今年から曖昧だった放映権を女子プロゴルフ協会で一括管理する方針に変え、一部スポンサーが離れたらしいですが、日本でもJリーグ始め多くのスポーツビジネスで放映権が収益源となります。中長期の方針としては正しいと思われ、これも強い人気があるからこそ取り組める改革です。
○ちなみに男子ゴルフは24試合42億9千万円で、大きく上回っていますが、今年から始まるZOZOの米ツアー1大会の賞金11億円を含めた数字で、試合数も含め実質的には女子のほうが大きいようです。なかなか男子にお金が集まらないスポーツは少ないですが、AON時代は、売上も凄かったのです。好循環にはその力の源泉があって、別の地道な努力もあって、中期的な取り組みも必要なのですね。