上海にいきました。
2019/03/07
○初めて上海に行きました。本当に大都会です。ビルも地下鉄もお店も都会そのもの。QRコード決済も本当に普及していて、5回くらい買い物しただけですが、そのうち2回「おつりがないから現金はやめてくれ」と言われました。これらは、偽札も盗難も心配ないから合理的です。
○税制もちょいと勉強しました。消費税(中国では増値税という)が全然違います。日本では、帳簿に必要事項を記載して、請求書等を保管しておけば、課税仕入(税務署に支払う消費税額を減らしてくれる仕入等の経費)にできますが、中国では、政府が認証した請求書等だけが課税仕入にできて、その交付を受け当局に申告しないとなりません。いわゆるインボイス方式と呼ばれるものですが、請求書は政府から番号を付与されたものしか利用できないので発行コストがかかり、その処理も大変だと思いました。申告内容が売上側と仕入側で完全一致するので、脱税はほぼできなくて、間違えるとすぐに当局から連絡が来るそうです。
○日本でも適格請求書等保存方式という日本版インボイス制度が2023年10月から始まることになっています。中国等で導入されているものよりも全く簡易なもので、インボイス制度の目的たる不正な消費税逃れを減らせるかというと実務対応が必要な割には、効果は疑問です。
○日本人は現金が大好きですし、マイナンバーとかで管理されるのをものすごく嫌います。自由って素晴らしいのです。管理されない代わり正直者も多い。素晴らしくあるべき姿。その国にあった制度というものがあるのです。今は、googleさんやfacebookさんの行動管理の方が、もっと恐ろしいです。中国着くとスマホアプリの働きが変わるという驚き。彼らからの支配からは逃れられないのでしょうね。