オッサンファンにとっての安室奈美恵の話3~ファンになるまで
2018/10/05
私が、安室奈美恵の曲をちゃんと聞いてみたいと思ったのは、Suite Chic(スイート・シーク)という、安室奈美恵がいろんな人のプロデュースする曲を歌って踊るという企画ものを聞いてからです。その頃私は、J-Wave(FMラジオ)をよく聞いていて、ある日楽しげな女子が歌う曲が流れてきました。それがSuite Chicなのですが、当初は謎のシンガーとして紹介されていまして、その時の私には安室奈美恵と分かりませんでした。力抜けていていい感じの女子だなあっと思い、興味をもちました。たぶん、この頃から、ダンスと歌に特化していくスタイルになっていったのではないでしょうか。でも、売上的には、彼女の底の時代です。唯一オリコンの順位が10位に届かなかった曲もこの頃発売されています。
それから3年くらいたって出たBaby don’t cryは、私が安室奈美恵を大好きになる大きなポイントとなる曲でした。曲もよい。メッセージもよい。PVもキレイ。タイアップもある。でも、そこまで売れませんでした。このときは、安室奈美恵ってこんないい曲でもこれくらいしか売れなくなったのかって思いましたよ。きっとこの辺りまでがもっとも辛い期間だったに違いないです。Baby don’t cryは、今でも奈美恵ちゃんの代表曲ランキングで上位に入る曲です。先日某アンケートでもっとも好きなPV1位になっていましたが、内容は、奈美恵ちゃんが東京にある数カ所を歌いながら歩くだけの映像です。確かにキレイなよいPVではあります。でもこの頃、予算もなかったのですよ。ほぼ同じつくりのLove StoryのPVを見ると、そんなことを思うのです。
Baby don’t cryの頃、私は、当時の職場をやめて長野に帰ってきたころでした。「鏡に映る自分がまるで別人みたいな日もあるけど。諦めないでLet me see your smile ねえ。」疲れたサラリーマン時代に、シャワーを浴び、鏡の中の自分が別人に見えてビビったのを思い出します。私自身、親のあとを継いで、人間らしい生活をして、少しは人の役に立ったほうがいいなと思いだしたころでした。でも、何をすると役に立つかもわかんないころでした。なんか気張らない自由な感じの安室奈美恵の曲が、当時の私的にちょうどいい感じだったのだと思われます。
その後発売される「Play」が私の初めて購入した安室奈美恵のアルバムです(だいぶ遅い)。これ凄くいいアルバムで、買ったばかりの車の中でずーっと聞いてました。Hide &seek からPink keyまで。全部すきです。
今のスタイルが確立して、大復活したなと印象的なのは、Vidal Sassoonの3部作。久々のオリコン1位でした。これらの曲もダンスもですが、PVが本当に良くできています。お気に入りはNew Look。凄くカワイイ女の子。あれほど女子をしている奈美恵ちゃんは最初で最後だったのではないでしょうか。それとこの3部作、とにかく奈美恵ちゃんの髪がとてもキレイ。それで、ライブもスゴイらしいという噂もきいて、行きたくて仕方なくなり、チケットを妻にとってくれとお願いしたのです。
ついに嵌ったのはそのBEST FICTIONツアーのライブに行ってから。会場は、新潟市にある体育館でした。当時は、それくらい小さい箱でライブしていたのです。今思えば本当に小さいですよ。
最初に見たときは、こんなに踊って歌い続けていて、倒れないのかと心配になるくらいで、でもダンサーさんも含めて凄く良くショーになっていて、この時は生バンドでそのライブ感も良くて、本当にまた行きたい!と思えるものでした。それからは、毎年必ず奈美恵ちゃんライブに行くのを楽しみに生きてきたと思います。それで、ファンクラブにも入りました。