パナマ文書とか
2016/05/06
○最近、「パナマ文書」なる法律事務所から流出したタックスヘイブンの利用名簿が話題です。名簿に載った政治家が辞任に追い込まれるなどして大変なことになっています。タックスヘイブンは、税の負担が著しく低い(ない)国や地域のことで、そこに取引をもっていけばいろんな税金を免れる事ができます。このこと自体は、脱税のような犯罪ではなく結果的に税金を払わなくて済む合法な行動です。
○サラリーマンの頃、タックスヘイブンのケイマン諸島とかにある多分ペーパーカンパニーとの取引の書類をたまに見ました。英語で書かれたペラペラの書類で、見るからに怪しいものもあり困ったこともあった気がします。大抵は不動産や金融系のファンドへの支払いで、当時の私は、税金を良く知りませんでしたが、今になるとその会社にとって、租税回避にはなっていなかったと思われます。
○長野では、タックスヘイブンと無縁な生活を送っていて、本当のお金持ちやグローバル企業による別世界と感じます。我ながら専門家としても別世界じゃいけないと思いますが、日本からの恩恵で生きているならとりあえず日本で納税するのが筋なわけです。とはいえ税金を納めたくないのも心情で、お金持ちほど税金を払わなくて済む仕組を利用でき、お金が少ない人ほど逃げ難いのが現実です。
○諸説ありますが、タックスヘイブン利用で消費税総額より多い税金を政府が取り損なっているとも言われています。これらに適正に課税できれば、増税も特に必要なく財政再建が達成できるらしいです。先進国では、どこの国でも問題になっているわけで、サミットや参議院選挙が近いこともあり消費税が8%据え置きの噂が出ていますが、そんなことより、こういうところにうまく課税できるような協力がサミットでできないものかなと思います。でも、政治家さんが利用しているんでしたっけ。