ナニワ金融道を久々に見て
2015/02/04
○最近テレビで「ナニワ金融道」を見ました。SMAPの中居さんが主演で、その昔流行ったマンガ原作のドラマです。「ナニワ金融道」という名の通り、大阪を舞台にした貸金業者に勤める人とお金を借りに来る人のドロドロした悲喜こもごもを描いた作品です。
○「ナニワ金融道」は、単純に面白いですが、ちゃんと関連する法律を紹介しそれに沿って進められている点が素晴らしいです。金銭消費貸借契約からはじまり手形や登記、抵当権や種々の地上権等々が勉強できます。無知やその制度自体の盲点を原因とした実例を取り上げ、面白い話として理解できます。当事務所では、民法の勉強のために全巻取り揃えています。
○私が、最初に読んだのは、10年以上の随分前のことで、実際そんなことあるのかと思いました。が、社会に出れば意外なほど類似したことは起こっていて、ビックリしましたし、事実は小説より奇なりという案件も目にしたことがあります。
○しかし今回のナニワ金融道。随分とアクが抜けた感じの話になりました。このマンガが描かれた頃とは法律が変わったからでしょう。激しい取り立てが社会問題化し、貸金業法も大きく変わりました。トイチなんて論外で、上限金利も随分と低く設定されました。お蔭で、世の中からお金の無人契約機が姿を消し、消費者金融や街金と呼ばれる人も激減することになりました。その分、良かれ悪しかれよりダークな別の資金調達手段が増えているのでしょうけれども。
○私には、あの頃のナニワ金融道のどこが参考にならなくなったのか知らないといけません。税法もですが、いろんな制度がいつの間にか変わっていたりするものです。ちゃんとおいつかねば。