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「言葉のきずな」という映画

2014/06/20

 

中学の頃の先生がこの劇団をすすめる活動をしていて、チケットを頂き見てきた次第です。別の機会に知り合った内山さんが劇団の演出をしているみたいで、観てみました。

すごく簡単に紹介すると、失語症や構音障害の人たちとそれを助ける周りの人たちが、「演劇」という活動を通して、やる気、自信を取り戻したり、支え合っていることを再確認していくこと表現したドキュメンタリー映画です。(写真は勝手に拝借しました。)

失語症というのは、伝えたい・分かりたい感情はあるけれど言葉にならない、理解できない状況のようです。海外で全然言葉が分からないけど、なんとかしないといけない状況に近いそうです。構音障害は、言葉は認識できるけど、脳からの話せ信号が伝達できない感じらしいです。どちらもうまくしゃべれません。大抵、脳内出血系の病気や事故によって起こるそうです。

ということで、この方々が劇をやるというのは、「セリフがある」だけで、ものすごく大変です。私もセリフは全く覚えらませんが、そういう次元ではありません。ただただ、その前向きさと、周りの深い愛情というかは、感動的です。多分失語症というのは、主要な表現手段を失っていることなので、言葉以外の表現も必要な演劇というのはなるほど理にかなっているのでしょう。とにかく努力し、成果を挙げ、評価させることで自信を取り戻していきます。

私は五体満足で、相当恵まれて生きているので、この方々の気持ちは正しく理解できません。そもそもそんなに前向きになれるかなあと単純に思います。いわゆる社会福祉は、五体満足な人が支えるものです。そして社会がかなり豊かでないとそもそも維持できません。認知症もそうですが、周りの方の負担というのは本当に大きいです。就労などの社会活動が大きく制限されます。これから、こういう方は多分増え続け、誰がどう支えるのか、それが豊かな社会を維持させるためにどう調和させるのか。この手のドキュメンタリーを観るとやや気が遠くなります。いい治療法ができるといいのですが。

 


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