電王戦-プロが負けた件
2013/04/03
最近土曜日には、ニコニコ動画で将棋中継を見ています。将棋の電王戦というコンピューター対男性プロ棋士が5週に亘り毎週1局放送されています。なかなか盛況で、無料会員だと入れないことも多いです。
コンピューター将棋は、ボナンザというソフトが開発されてから一気に強くなり、今はアマチュアの強豪や女性棋士(なぜか将棋は女性が弱い)よりも強くなってきています。
で、ついに男性棋士が登場!ということで持ち時間4時間で毎週土曜に5局勝負が行われています。
1局目は、阿部光瑠四段が圧勝したのですが、2局目は佐藤慎一 四段がポナンザ(冒頭のボナンザとは違う)とやって、公式の場では初めてプロが負けました。コンピュータ将棋のレベルがプロレベルになっているということは分かっていたのですが、やはり負けてしまうんだなあと改めて思いました。
私は、きのあ将棋中級とやって勝ったり負けたりレベルなので、そんなに分かるわけでもないのですが、素人目にもプロが勝って良さそうな序盤でした。その後ちゃんと優性を維持したり積極的にポイント稼ぎに行けば楽勝だったんじゃないのかと思いました。
でも、そこが人間で、注目浴びる中だと安全な手を選んじゃうんでしょうね。結局、終盤時間がなくなり間違えて敗退。コンピューターは選択肢が減ってくる終盤の方が得意で、あまり間違えません。将棋というゲーム自体、最後に間違えた方が負ける性質があるので、そういう結果も仕方ないのですが。
人間側には失うものが多いので、プレッシャーがかかる。コンピューターは元々プレッシャーなど感じないので、それなりの結果はコンスタントに出せる。両者の食い違いみたいなのも感じる、なかなか面白いイベントです。
でも2週見た感じだと、まだプロの方が強いかなと私は思います。ボナンザ以後は強くなっても革新的って感じではありません。完全解析できないので、状況を判断する「評価関数」で形勢判断とするのですが、その関数自体が正しいかどうかというと難しいからだと思われます。
でも、これらは私が遊んで楽しいようなソフトでありません。無料でそこまで強くない(といってもかなり強いけど)k-shogiくらい十分です。