長野市民討議会
2011/07/05
今日は、青年会議所活動を。長くなります。
長野市民討議会--夢をカタチに! 大切なのはあなたのコトバ--という討論会というかワークショップを6月18日、7月2日の2日間合計50人余りの長野市民の方に参加いただきまして開催しました。長野青年会議所では、こんな活動もしています。
知識人や団体代表、公募の市民でなく、住民基本台帳から無作為で選ばれた市民の方に長野市について考えていただこうというイベントです。長野市の協力を頂いて開催されまして、今後この結果をまとめて長野市に提案する予定です。私の役割というのは、一連の中のほんの一部でして、今回の討議会の司会進行でした。
テーマは「行きたくなるまち」と「住みたくなるまち」でした。どうやったら、中心市街地と呼ばれる中央通り周辺地域に人が集い、住むかという提案を、実現可能性度外視で発表していただきました。
「行きたくなるまち」
公園に関する意見が多く出されました。長野市は周囲は山ですが、緑地、公園はあまりありません。ドッグランの併設、緑、水が流れる感じ、アートや音楽があふれる公園というイメージです。日比谷公園的な感じでしょうか。
あと、長野市には大型商業施設がないので、それを望む声。そうでないとしても、多種多様な店舗が展開される商店街開発、横町などをイメージされる方が多いようです。
善光寺を意識する意見もありました。やっぱり善光寺が長野の中心です。依存しないという意見もあれば、もっと周囲が協力活用すべきという意見もありました。
あと、駐車場や交通網の話も。思い切って、車を集中させて、市街地に車を入れなくするという意見もありました。私も、善光寺周辺地区では車進入禁止というのも、観光客の流れや地域のサービスが変わっていく可能性もあり、面白いと思いました。
端的で、人気があった意見は、長野駅を旧駅舎のように変えるというものです。長野北陸新幹線も開通することですし、イメージづくりに一役使えそうです。
「住みたくなるまち」
こちらの方が難しいようです。確かに私にもイメージしにくいです。
一番人気があったのは、勤めるところがあるまちでしょうか。企業があって雇用があって生活が成り立つということで、地方都市にとっては重要な課題です。是非、誘致を!
東日本大震災があったということもあり、安全、防災に関する意見も目立ちました。
医療福祉に関する意見も出されました。すぐに見てもらえるお医者さんの密集地区がほしいというものや、お年寄りを中心に御用聞きサービスを行うというものです。
こんな条令がほしい!(景観や開発、租税)という意見もありました。
また、長野市の行政サービスの充実をお願いする意見も数多く出されました。広域合併の影響でしょうか。
編集して項目羅列してしまいましたが、略せずに書けばもっと面白い意見です――;)。。。
個人的な感想ですが、まちを変えようというと、『行政』を発想し、それに対する注文が多いように感じました。趣旨としては、長野の町を変えるヒントを市に提案することもありますが、長野市について考えていただき、市民レベルで行動を引き起こしたいという面もあります。もっと大規模で注目を浴びるようなイベントにして、継続的に行わないと、そういう発想にはならないんだろうなーと感じます。また、提案の一部でも実現に向かうといった、一定の結果が出ないと続ける意義や参加意欲がなくなってしまいます。話せばいいってもんでもありません。
さて、行政を考えると確かに現代社会では、行政が負う役割が非常に大きく、そのサービスレベルを低下することは抵抗を感じる点が多いです。
でも、いまの行政サービスの維持は人口減少社会では困難でして、むしろ民間活力をどう出して変えていくか?という点になっていくはずです。私は、この先20年くらいのうちには、財政的にどうしようもなくなって、昔のように、地域の有力者が金出しあって橋を架けていたような時代に戻るのではないかと思っています。本当に地域主導ですね。
そんなこと考えてますが、自分の事務所の職員の意識レベルすらうまく変えていけないのだから、市民とかそんな幅って。。。壮大でクラクラします。