AKB総選挙と『もしドラ』
2011/07/01
○AKB48総選挙がありました。ご存知ない方に解説ですが、地方選挙ではありあません。メンバーがいっぱいいる女性アイドルグループの人気投票です。1位になると次に発売になる曲をセンターで歌え、上位に入るとメディアへの露出が増える権利が与えられます。ファンはひいきのメンバーを上位にすべく、努力するのです。
○CDを買うと選挙権がついています。このCDは150万枚を超える売上で、CDが売れない時代に5年振りの記録とのこと。選挙の総投票数116万票。大量購入するファンがいるとしても、すごい数です。趣向が多様化する中で、一種のムーブメントにまでなっているように見えます。
○この仕掛人は秋元康氏。秋元氏は、おにゃんこクラブから美空ひばりまで手がける作詞家?放送作家?プロデューサー?で、かれこれ30年いろんな流行ものを生み出すスーパーマンです。秋元氏によれば、流行は追うものではなくって、待っているとやってくるものだそうです。自分が面白い!と思うものを追求し、行動しているといつか時代のほうが近づいてくるということのようです。
○この最たる例が『もしドラ』=『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』です。この作者も放送作家ですが、ドラッカーが大好きで、すっと勉強していて、ブログに連載しました。ドラッカーの『マネジメント』は経営学の教科書で、さほど楽しい話ではありません。これにベタな青春ストーリーを組み合わせれば、あら不思議。(とても分かりやすい経営学の本です。)
○『もしドラ』の主人公は、AKB48の高橋みなみさんをイメージして書かれたそうです。映画化された『もしドラ』の主人公役は、AKBの顔、総選挙1位の前田あっちゃん。この辺りは流行を追っているのでしょうか。