菅政権になりました
2010/06/11
鳩山さんがやめました。小沢さんもやめました。菅さんが総理大臣に就任しました。
私の思うことを簡単に書こうと思います。
1.税制改革
菅さんは、乗数効果を知らない財務大臣で個人的にはびっくりしたこともあるのですが、増税を提唱している政治家の一人です。世の中(マスコミ)では、税制改革=消費税増税とする論調が目立つ気がします。若干、国際競争力の確保のために法人税の実行税率を下げるという話が出ます。
消費税は、金持ちから貧しい人までみんなが負担するのですが、使った額に負担が比例するので、お金を使い切れないお金持ちには大した影響がなく、生活に精一杯の人にとっては大きな負担増という「逆進性」が問題となります。
「格差」の解消が課題となっている昨今、格差の縮小と財政再建を考えるのであれば、所得税の増税と相続税の増税が先なのではないかと感じます。
まともな生活を(豪遊せずに)送りながら、普通の人が月々4百万円からのお金をコンスタントに使うことはなかなかできません。本当にお金がある富裕層の増税をしても、景気(消費行動)への影響は小さいという話もあるようです(アメリカの例ですが)。
また、10億円持っている人が1億稼ぐのと、何も持たない人が1億円稼ぐのでは、1億稼ぐ大変さの差はかなり大きいです。相続税は、基本的には親とかが稼いだ遺産に課税されます。この資産格差は、ちょっとの個人能力の差では、とても埋まりません。お金持ちの子供にちょっと我慢をしてもらって格差の縮小と競争条件を平等に近づけるというのもよいのではないかと思ったりします。
消費税より所得税や相続税の増税から手をつけて欲しいなあと思います。
そして、相続税が上がりそうになったら、宇賀田会計事務所までご相談ください。
2.政治とカネの問題
事務所費でマンガを買っていてけしからん!という報道がされています。
税金が使われているので問題なのは理解できますが、1万円とかの話で、政治の停滞や必要な議論が減っていくのは、大きな国家損失だとは思わないのでしょうか。
一方、小沢さんの問題は、金額も本質も違うので、取り上げて欲しい気もします。
とにかく、分かりやすいというだけで取り上げて、必要以上に騒ぐのはやめてもらいたいと思います。政治家のみなさんにも正直もうちょっと脇を固めて欲しいです。
ちなみに私は、政治資金監査人もやっています。