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公益法人事業仕分け

2010/05/22

いま、大規模でかつ国の補助金が投入されている公益法人を中心として事業仕分けが行われています。

世の中の人は公益法人に対してどのようなイメージを抱いているのでしょうか?

当事務所のお客様でも公益法人があります。また、公認会計士協会の活動で公益法人相談会なるものがあり、そこに参加することで、公益法人の実態を数十例ですが知っているつもりです。

言えるのは、現在の公益法人(特例民法法人)といっても、法人によって相当内容が違うということです。

私の知っているものを主観的に分類すると、

○寄付や寄付金をもとに運用して、それを事業運営(美術館とか奨学金とかの社会貢献)に充てている団体(多分世の中でのイメージ上の公益法人)

○事業仕分け対象のような補助金をもらって、事業を行っている団体

○いわゆる業界団体

○ほとんど株式会社と同じ法人

○ほとんど同窓会

上記のものがひとつの法人に混在していることも多いです。

規模も活動量も相当な差があり、こういうのを整理するために、公益法人改革が行われ、今後の認定された公益法人というのは、多分一般の人が「公益」と感じられる事業を行うものに収斂されていくはずです。(わたしも、公益法人改革対応の仕事もしているので、相談いただけるとうれしいです。)

事業仕分けの内容で気になるのが、「天下り=悪」という点です。実際そのような側面があるのも否定しませんが、補助金を受け取ってそれを主たる収入源としている公益法人は、私の知る限りはかなり少数派です。

予算を確保するのも大変な公益法人もたくさんあります。給与水準もまちまちです。

元々その関連官庁の方であっても、社会貢献したいと考える人もたくさんいます。実際就任して役割を十分に果たせる人材の確保が、類似する元監督官庁とかの出身者以外難しいというケースも多くあります。

基本的に税的な優遇をなくせば、普通の会社と直面する環境は一緒です。「補助金」をどうするかとか、既に社会的意義を失った法人、活動が本来の目的とは大きく異なってしまった法人をどうするかといったことの解決が本来重要なんだと思います。

公益法人改革での公益認定についても感想はあります。それは、また別の機会に。


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