宇賀田会計事務所は地域経済発展のために頑張ります！　公認会計士・税理士・税務申告・会計監査・内部監査・確定申告

私は、登録政治資金監査人をしてます。

自民党政権時代に、家賃とか浄水器とかやたらと高額な怪しすぎる事務所費が話題になりましたが、それを理由で政治資金の透明性を確保するために政治資金監査が制度化されたようです。

研修などを受け、先日初めての実務ということで、マニュアル片手にやりました。総務省が作成するマニュアルなのですが、分かりやすくよく出来ています。

収支全体でなく、支出しか見ないですし、資産や負債も見ません。領収書が揃っているかのチェックをひたすらします。そして、会計責任者の方に質問する。全件チェックが絶対なのですが、とてつもなく形式的過ぎて、「俺は何をしているんだ？」という気分になってきます。（ちなみに、通常の公認会計士が行う上場企業等に行っている会計監査とは、目的も手法も全く違います。）

監査人の責任も特段ないようで（あるようなチェックもしないのですが）、基本は会計責任者が責任を負うようです。これで、報酬を請求させていただくのですが、このような業務で果たしてどのくらいが相場なのか。うーん。

それはいいとして、最近では、事務所費に怪しい支出が混じっている程度の話で収まらず、最近は鳩山総理小沢幹事長を中心として政治資金がまたしても問題となっています。もっと政治資金監査をしろという話になったとしても、世間が監査で明らかにしてほしいと問題となるような案件を検出するのは、現実的には難しい気がします。

監査の範囲や責任が大きくなったとすると、やりますとは即答しにくい仕事になるんだろうなと個人的には感じています。