事業の親族内承継のいいところ
2022/11/10
○亡き父から承継しているもののひとつに、お寺の檀家総代という役割があります。先日、そのお寺で「晋山式」という新住職の就任式がありました。普段あまり記念行事で感情は動かないのですが、大変うれしく、そしてほっとしました。
〇私が子どもの頃からも、長野に帰ってきてからも、お寺の当時の住職にお世話になったのですが、先にご子息の副住職が、翌年に住職本人も亡くなり、住職不在というお寺を護持していく上で大変な危機が訪れました。幸いお孫さんがいましたが、当時住職の資格もなく、本人が承継したいかも含めて、非常に不安定でした。その後、決心の上で修行に出て、晴れて昨年住職になりました。先日の善光寺の御開帳などのイベントも、しっかり勤めていまして、本当に人は成長するものです。
〇一方で、副住職がなくなってからというもの、お寺の住職を勤めてくださった上人をはじめとして、大変多くのいろいろな方々のお世話になり、なかなか得られない献身を見聞きしますと、世の中経済的なものだけではないと、これまた感激しました。
〇いわゆるこれも事業承継なのですが、こういうのは、家族が継承するケースしか起こらないです。M&Aも大変素晴らしいことだと思っていますが、子が継ぐことの世の中への説得力の強さを感じます。私もそんな感じで、事務所を続けさせてもらっているわけです。改めてこの積み重ねに感謝いたします。