宇賀田会計事務所ニュース2022年11月版
2022/11/10
宇賀田会計事務所をいつもご利用いただき、ありがとうございます。寒くなってきました。事務所の改装もあとひと月ほどで完了の予定ですが、とても暖かい事務所になるはずです。寒い事務所のイメージしかないので、うまく想像できないのですが、完成が楽しみです。
- 年末調整の準備をおねがいします
2022年分の所得税ですが、あまり大きな変更はありませんので、昨年までの資料と同様に集めれば十分です。
ただここ数年の改正で、把握する情報が増え年末調整は大変になっていると思われますので、改めて必要な資料等をご確認ください。マイナンバーで全部集まって自動計算になってしまえばいいのですが。
- 中小企業の退職金・年金制度
中小企業にとって人事制度は非常に難しいです。近年は、コンプライアンスもうるさくなり、人事制度、昇給や賞与などに関してどのように行っていくか悩む方も多いです。採用活動でも退職金制度は、長期間働いくと収入が増えるので、長期勤務志向の方には重要かもしれません。50人から100人の企業の退職金制度について触れたいと覆います、
- 退職制度の有無
88%の会社に退職金や企業年金制度があるそうです。1000人超の規模になると98%の会社になるそうなので、中小企業のほうが比率は少ないですが、ある会社は、多いようです。
採用している退職金制度は、退職一時金制度(やめたときに一括で支給)が90%で、残りが企業年金のみもしくは、企業年金と一時金の併用だそうです。
- 退職給付の金額
退職理由で、支給額が大きく異なってしまうため、ここでは定年を前提に記載します。自己都合の退職金は、これより少ないということですね。
また、退職一時金と企業年金(現価)の合計なので、少しイメージと会わないかもしれません。あと、平均値なこともあり、きれいな右肩上がりの曲線になりませんが、ご参考まで。
また、退職一時金と企業年金(現価)の合計なので、少しイメージと会わないかもしれません。あと、平均値なこともあり、きれいな右肩上がりの曲線になりませんが、ご参考まで。
勤続年数
(年) |
一時金
(千円) |
年金
(千円) |
合計
(千円) |
||||
20 | 2,446 | 1,774 | 4,220 | ||||
25 | 6124 | 790 | 6,914 | ||||
30 | 8,247 | 2,545 | 10,792 | ||||
35 | 8,266 | 3,011 | 11,277 | ||||
40 | 10,420 | 3,868 | 14,288 | ||||
5年勤続期間が伸びると2~300万円くらい増加する感じでしょうか?たぶん最初の5年はほとんど発生しないので、その後一定額で伸びていくようです。
- 長期的な制度は難しい
年金制度は、老後の不安の大きな現代では、長期勤務のモチベーションにつながるはずです。
しかし、現在は、安定的な運用が難しいので、企業の年金基金などはなくなる方向に向かっています。
代わりに運用を会社や年金組合でしないで、お金の支給だけして、本人が投資の方針を決める、確定拠出年金やiDeCoに加入するケースもあるようです。これらの制度は、退職をしても将来の備えになる一方で、本人が忘れてしまうと、もらわずに終わる可能性もあります。従業員の皆さんに制度の十分な説明の上導入するようにしましょう。
○亡き父から承継しているもののひとつに、お寺の檀家総代という役割があります。先日、そのお寺で「晋山式」という新住職の就任式がありました。普段あまり記念行事で感情は動かないのですが、大変うれしく、そしてほっとしました。
〇私が子どもの頃からも長野に帰ってきてからも、当時のお寺の住職にお世話になったのですが、先にご子息の副住職が、翌年に住職本人も亡くなり、住職不在というお寺を護持していく上で大変な危機が訪れました。幸いお孫さんがいましたが、当時住職の資格もなく、本人が承継したいかも含めて、非常に不安定でした。その後、決心の上で修行に出て、晴れて昨年住職になりました。先日の善光寺の御開帳などのイベントも、しっかり勤めていまして、本当に人は成長するものです。 〇一方で、副住職がなくなってからというもの、お寺の住職を勤めてくださった上人をはじめとして、大変多くのいろいろな方々のお世話になり、なかなか得られない献身を見聞きしますと、世の中経済的なものだけではないと、これまた感激しました。 〇いわゆるこれも事業承継なのですが、こういうのは、家族が継承するケースしか起こらないです。M&Aも大変素晴らしいことだと思っていますが、子が継ぐことの世の中への説得力の強さを感じます。私もそんな感じで、事務所を続けさせてもらっているわけです。改めてこの積み重ねに感謝いたします。
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