宇賀田会計事務所ニュース2021年8月版
2021/08/05
宇賀田会計事務所をいつもご利用いただき、ありがとうございます。オリンピック楽しいですが、コロナウイルスも広がる夏になりそうです。ワクチン広がるのもまだまだ先ですし、ちょっと憂鬱です。
- 当事務所の夏季休業
誠に勝手ながら8月13日(金)~16日(月)まで夏季休業にいたします。8月9日(祝)もありますので前後に必要なことがありましたら早目にお申し付けいただけると助かります。
- いろいろな営業資料の見方
いろんな業種の営業さんたちから儲かりそうな話が持ち込まれたお客様から相談されます。儲かりそうな話なので、儲かるように見える資料が持ち込まれます。しかし、損なのでは?というものもたくさんあります。そんな資料の見方で最低限の留意点を記載してみます。あくまで私的見解で、正しいよくできた資料も多いです。また、収入の多い少ないは、結局結果論なので皆様の判断にお任せします。
(1)投資案件の費用の漏れ
参考にならない資料で、よくあるのは費用の漏れです。分かりやすいコスト(初期投資、常にかかる費用)については記載されていますが、分かりにくい附帯費用は無視されていることが多いです。アパート建設だと十数年に一回の大規模修繕が漏れがちです。また売却や取り壊しコストなども無視が多いです。撤退、解消費用はかなりかかりがちです。
また、必ず発生するのに無視されているのが所得税(法人税)です。税金払った後が利益で、運用利回りもそこから計算すべきです。無視されている場合は、その分手取りが減ることを忘れてはいけません。
ほかにも、物の売却や保険などで解約後に出る利益への税金が考慮外なことも多いです。
(2)節税商品
節税商品は、それが節税になる理由を分析しましょう。節税商品は損を作ることが多いですが、損より節税額が多くなることはありません。
節税商品で価値が高いものは、同じ効果が得られるのに税制の都合で税額だけが下がるものです。また、長期にわたる支払いが必要なものは、支払いを続けることが本当に得なのか改めて考えましょう。
(3)換金できるか、自分の万が一のとき大丈夫か
近年は、ネットの発達や暗号資産などの新しい商品の登場で、いろんな儲かる手段が紹介され、購入できます。そういうサービスを利用するときは、投資がうまく行くかどうかより、容易に「円」に換価できるのかの十分な検証しましょう。
手数料が安くかろうが、利回りが良かろうが、最後に早く簡単に換金できなければ意味がありません。自分に何かあったときに身近な人が資産を換金できるのか。資産価値が増えたとしても使えなければお金を捨てているのと一緒です。
投資だと利回りも重要ですが、長期的にいえばリスク分散になるかも考慮すべき要素です。この30年は歴史上ないくらい貨幣価値が安定しているので忘れがちですが、次の30年も安定的とは限りません。
いろいろな仕組みや情報があふれている現代だからこそ、利回りや得られる利益額、その評判だけではなく、必要な情報が説明されているか、その利益の源泉はなにか、換金が容易か、支払が長期にわたって必要で手許の現金は残るのかといった、基本的な事項を改めて検討することが重要です。
○今回は、5年ですが、オリンピックは4年おきにありまして、時が経ったことを改めて感じます。リオデジャネイロオリンピックでは、今となっては、なんとなく悲しいですが安室奈美恵のHeroが流れていました。はじめて10km走ったのが金藤さんの金メダルの日で、マラソンに向けた練習が軌道に乗ったことを思い出します。
○5年もちゃんと続くものがあるなんて、我ながら感心します。楽しくないと続かないので、あまり頑張らないから続いているのでしょう。当時は、走れるようになるのも、体が健康的になるのも楽しかったですが、今はそんな体の変化もほとんどありません。時が経ったなりに無理なくやればいいのです。 ○事業を続けるのはもっと大変です。起業の3分の2は、続かないといわれていたりしますが、こっちは、楽しいだけでは続けられません。確かに利益がないと事業は続きませんが、短期的な利益を追うのと中長期で事業を続けるのでは、大切にすることの優先順位が全く異なるように感じます。SDGsじゃないですが、皆が幸せになるような目標がないと難しいのでしょう。 ○東京オリンピックは、コロナウイルスしか連想できなさそうです。こんなのは続かなくていいのですが、これが続いてしまう理由も参考になる点はあるように思います。 |
宇賀田会計事務所をいつもご利用いただき、ありがとうございます。オリンピック楽しいですが、コロナウイルスも広がる夏になりそうです。ワクチン広がるのもまだまだ先ですし、ちょっと憂鬱です。
- 当事務所の夏季休業
誠に勝手ながら8月13日(金)~16日(月)まで夏季休業にいたします。8月9日(祝)もありますので前後に必要なことがありましたら早目にお申し付けいただけると助かります。
- いろいろな営業資料の見方
いろんな業種の営業さんたちから儲かりそうな話が持ち込まれたお客様から相談されます。儲かりそうな話なので、儲かるように見える資料が持ち込まれます。しかし、損なのでは?というものもたくさんあります。そんな資料の見方で最低限の留意点を記載してみます。あくまで私的見解で、正しいよくできた資料も多いです。また、収入の多い少ないは、結局結果論なので皆様の判断にお任せします。
(1)投資案件の費用の漏れ
参考にならない資料で、よくあるのは費用の漏れです。分かりやすいコスト(初期投資、常にかかる費用)については記載されていますが、分かりにくい附帯費用は無視されていることが多いです。アパート建設だと十数年に一回の大規模修繕が漏れがちです。また売却や取り壊しコストなども無視が多いです。撤退、解消費用はかなりかかりがちです。
また、必ず発生するのに無視されているのが所得税(法人税)です。税金払った後が利益で、運用利回りもそこから計算すべきです。無視されている場合は、その分手取りが減ることを忘れてはいけません。
ほかにも、物の売却や保険などで解約後に出る利益への税金が考慮外なことも多いです。
(2)節税商品
節税商品は、それが節税になる理由を分析しましょう。節税商品は損を作ることが多いですが、損より節税額が多くなることはありません。
節税商品で価値が高いものは、同じ効果が得られるのに税制の都合で税額だけが下がるものです。また、長期にわたる支払いが必要なものは、支払いを続けることが本当に得なのか改めて考えましょう。
(3)換金できるか、自分の万が一のとき大丈夫か
近年は、ネットの発達や暗号資産などの新しい商品の登場で、いろんな儲かる手段が紹介され、購入できます。そういうサービスを利用するときは、投資がうまく行くかどうかより、容易に「円」に換価できるのかの十分な検証しましょう。
手数料が安くかろうが、利回りが良かろうが、最後に早く簡単に換金できなければ意味がありません。自分に何かあったときに身近な人が資産を換金できるのか。資産価値が増えたとしても使えなければお金を捨てているのと一緒です。
投資だと利回りも重要ですが、長期的にいえばリスク分散になるかも考慮すべき要素です。この30年は歴史上ないくらい貨幣価値が安定しているので忘れがちですが、次の30年も安定的とは限りません。
いろいろな仕組みや情報があふれている現代だからこそ、利回りや得られる利益額、その評判だけではなく、必要な情報が説明されているか、その利益の源泉はなにか、換金が容易か、支払が長期にわたって必要で手許の現金は残るのかといった、基本的な事項を改めて検討することが重要です。
○今回は、5年ですが、オリンピックは4年おきにありまして、時が経ったことを改めて感じます。リオデジャネイロオリンピックでは、今となっては、なんとなく悲しいですが安室奈美恵のHeroが流れていました。はじめて10km走ったのが金藤さんの金メダルの日で、マラソンに向けた練習が軌道に乗ったことを思い出します。
○5年もちゃんと続くものがあるなんて、我ながら感心します。楽しくないと続かないので、あまり頑張らないから続いているのでしょう。当時は、走れるようになるのも、体が健康的になるのも楽しかったですが、今はそんな体の変化もほとんどありません。時が経ったなりに無理なくやればいいのです。 ○事業を続けるのはもっと大変です。起業の3分の2は、続かないといわれていたりしますが、こっちは、楽しいだけでは続けられません。確かに利益がないと事業は続きませんが、短期的な利益を追うのと中長期で事業を続けるのでは、大切にすることの優先順位が全く異なるように感じます。SDGsじゃないですが、皆が幸せになるような目標がないと難しいのでしょう。 ○東京オリンピックは、コロナウイルスしか連想できなさそうです。こんなのは続かなくていいのですが、これが続いてしまう理由も参考になる点はあるように思います。 |