比較優位って良い概念
2020/09/01
〇新型コロナの影響で、公認会計士試験も延期になっています。私の受験時代は、心細い浪人生でしたので、そのころこんなことになったら、不安だし、早く試験やってくれと思っていたに違いありません。とはいえ早20年前の話で、あまりよく覚えていません。
〇勉強した内容も、多くは忘れてしまいましたが、勉強しているときには全然興味がなく、ピンと来なかったけど、今になると凄く納得できるものもあります。その一つが、経済学でやったリカードの「比較優位」です。
〇比較優位は、もともと国際貿易の基礎概念で、苦手なことはせずに得意なことだけを一生懸命やった方が、世の中全体は豊かになるというモデルです。ポイントは、他者より絶対的にできる必要がない点です。例えばAさんの勉強能力が100、運動能力が100で、Bさんは勉強50、運動20だとするとBさんが相対的に得意な勉強をしてAさんが運動した方が社会全体は潤う、つまりAさん一人が全部やらない方がいいのです。
〇現実の世界は、自分が得意な事も良くわからないし、何かやろうとすれば自分がやった方が早い!と思いがちですね。会計士になった自分の長所は、資格があることという気がしますが、いろんな人に活躍してもらう工夫した方が、大体いいと思って事務所はやっていきます。