卒業式を見にいきました。
2019/04/05
○高校の卒業式に列席しました。通信制高校で通学している生徒は少ないのですが、卒業生全員がスピーチするし、私のような外部の見学者の方が卒業生より多い不思議な感じのする卒業式でした。
○何かしらの事情で学校に通えなくなった子がほとんどの高校なので、卒業生スピーチでは、初めて卒業式に参加できて本当に嬉しいとか、親に自慢の息子だと話してもらえるようにガンバルとか、とにかく普通に学校に来れて卒業できることへの周囲への感謝に満ち溢れるスピーチが続いていました。保護者からの謝辞では、子どもが学校へ通えなくなったことへの絶望感、辛いのは親ではなく、子どもであることを先生に諭されたというエピソード、学校へ通わせることの喜びの話にとても感動しました。
○私の中高生時代は、いわゆる優等生でして、つまらないこともありましたが、普通に学校に行き、成績も良く、友達もそれなりにいました。先生は、責任回避的で好きになれない人たちと感じていました。特に部活とかは、親や先生に感謝すべきだと思い、口では言ってはいましたが、実感あったかといえば微妙でした。話に感動しているといっても、私には、子どもはいないし、全く他人事というか、ドラマを見ている感じで無責任ではあるのですが。
○この高校の子ども達の感謝は、そういうものとは全然違います。深みが違います。先生たちも何というか、話を受け止めるというか、ゆっくりとした優しさに満ち溢れていて、私の中の先生像とはかなり違い、感心します。何かしらの事情で不登校になる生徒は少子化とは逆に増え続けているそうです。ここで社会復帰した生徒たちが、その後も楽しく生活できることを心から願いたくなります。