宇賀田会計事務所ニュース平成２７年７月版
2015/07/06
宇賀田会計事務所をいつもご利用いただき、ありがとうございます。最近、鳥がたくさんいます。うちの事務所にもムクドリが巣を作ってうるさく鳴いています。梅雨で夏も近いのかなと感じます。
１． マイナンバーについて
『マイナンバー』改めて皆さんご存知でしょうか。今年１０月には各人に配布される個人番号で、各法人にも全て番号が付されます。マイナンバーの導入により、行政の効率化、個人の負担の軽減・利便性向上が謳われています。
来年１月から順次、社会保険、税に関する諸手続き等を行う際にこのマイナンバーの番号提示が必要になります。労災、雇用、厚生年金、健康保険、納税手続（給与や配当）、個人への支払家賃といったものにマイナンバーの記載が要求される見込みですが、具体的にどの手続きにどう記載するのかといったことが正式に決まっておらず、適用される手続の範囲も現状では確定していません。
（１） 取得する個人情報の保護
最近、マイナンバーに関する文書や研修を目にするようになりました。実際にどの手続きのどのタイミングで必要かとか、マイナンバーを入手できなかった場合の対応策やペナルティについては、現状調べても分かりませんが、個人情報保護については、膨大な情報が錯そうしています。事業主にとって、個人から必要に応じて、どのようマイナンバーに提示を受けそれを管理していくかというのが大きな課題になると思われます。個人情報の保護は、厳密に取り扱いだすとかなり大変な環境整備と実務上の注意が必要になります。本人だけでなく、給与であれば従業員の扶養家族のマイナンバーの提供を受けなければなりません。１日だけのバイトの方のマイナンバーも原則必要です。また、必要がなくなった個人情報は破棄する必要もあります。とても大変な作業になることが予想されます。
いまのところは、通常の管理をしていればマイナンバー不正利用以外の罰則はないようですが、会社の信用棄損や大きな金銭補償が必要になる可能性もあり、最低限の管理は少なくとも行わなければなりません。当事務所に年末調整等を委託頂いている事業所の方には、マイナンバーの当事務所利用に関しての合意を頂くことになると思われます。
（２） とはいえ、どうすればいいのやら・・
冒頭のとおり、導入にはかなりの民間のコストが強いられると考えられるマイナンバーですが、従業員が取りに行かない（行けない事情がある）、取引先に提供してもらえない、入手できないといった場合にどのようにすればいいのか、具体的な指針は現在のところありません。世の中の大多数が拒絶した場合には、制度自体もどうなってしまうのでしょうか。公平な手続を目指すといいながらも、現状の制度設計だと参加しない人が結局得をしてしまう制度と言っても過言でない気がします。
今年の年初には、７月くらいにマイナンバーの事務所主催研修を行おうと考えていましたが、思ったより情報が不足しているのが現状でして、現在は、１０月開催を考えております。決まり次第またご連絡差し上げます。皆様、是非ご参加頂きたく存じます。
| ○女子サッカーワールドカップをやっています。サッカーはあまり熱心に見るわけでもないですが、なでしこジャパンには感服しています。まず、派手に勝つわけではないけれど、何だかんだベスト４まで勝ち上がって２大会連続の優勝もというところまで来ています。きっちり勝ち上がる勝負強さには感服します。○選手個人にとっては、チャンスの時に力を発揮できる心拍数になることが重要だそうです。勝負弱い人は上がったり下がったりするそうです。何か分かります。チームには、佐々木監督の選手の起用法、モチベーションの付け方とかの効果で力を発揮させる多分そういう雰囲気があるのでしょう。そして結果が出せる。男子のサッカーが決めきれないイメージが強いだけに、最後まできっちり決めることの大切さを感じます。
○あとは「なでしこ」のネーミングが定着しているところです。いろいろな代表チームに実は愛称がありますが、あまり普及していると感じません（監督の名前が付いているのは別として）。語感や響き、チームも強いからなのでしょうが、「なでしこ」「大和撫子」と「サッカー（選手）」は共通点がないのに不思議です。 ○これだけワールドカップで注目され、なでしこジャパンの名前も広がっていますが、女子サッカー全体の知名度、広がりは難しいようです。私は、地元のパルセイロレディースの試合を一度見たことがありますが、確かにスポーツとしては、迫力不足かもしれません。でも、強さなのか懸命さなのか、応援したくなる何かは男子サッカーよりあるように感じます。今年は、１部リーグにも上がれそうですし。 |
