宇賀田会計事務所ニュース平成26年9月版
2014/09/08
宇賀田会計事務所をいつもご利用いただき、ありがとうございます。ここ数日、すっかり秋らしい気候になってきました。
1. 消費税の申告計算処理増加に伴う料金改定のお願い
消費税率が上昇したことに伴いまして、消費税の申告書作成の際の作業量が大変増えています。皆様の手間もかなり増えているところで、大変恐縮ではありますが、当事務所の消費税申告書作成報酬を増額させて頂きたく存じます。規模等にもよりますが、1万円程度の増加とさせていただければと思います。何卒ご理解の程よろしくお願い申し上げます。
2. 社会保険料が9月分から増額されます
平成26年9月分(10月納付分)から厚生年金保険料率が0.354%引き上げられます。給与計算等の際は新しい料率表を用いて計算にご注意ください。
3. 資本金の話
「資本金」。会社法が出来る前の方には、株式会社にするために1000万円を集めたり、大変な経験もあるかもしれません。今は資本金も1円で株式会社が設立できて、何となくあるだけの数字となっています。もともと、決算書に必ず載っているけど、何の数字だか分からないものだと思いますが、これによって決まってくる税金もあるので、触れたいと思います。
(1)資本金とは
会社設立等に際して株式を得るのに会社に払い込んだ金額のうち会社が資本金としたものが資本金です。会社が決められるので、特段意味がある数字ではありませんが、それによって税金が変わります。税務上の大会社かの判定などに使われます。
(2)資本金等
税務だと会社が株式等を発行した時の入金額をベースにした「資本金等」の額が使われることもあります。毎年、赤字でも黒字でも支払う「均等割」は、この金額に依存します。
資本金も資本金等も小さい方が税的には有利になります。ではそれらの減額はどう行うのでしょうか。
(3)資本金の減少
会社で減資の手続きをとれば完了です。ただ、債権者保護手続き等、いくつかハードルがあります。
(4)資本金等の減少
資本金は、会社で決めれば減らせますが、資本金等は、それだけでは増減しません。資本金等が減る要因は、概ね以下の2つになります。
① 合併や会社分割等の組織再編手続
② 自己株式の取得
組織再編では、減少する資本金等の金額は再編先の会社の状況やその方法によって変わります。
また自己株式の取得は、払戻額と過去の払込額との差額を基礎に計算した金額が配当とみなされます。純資産を蓄えてきた会社であれば、みなし配当の額が大きく、個人の税金が多くなります。また、逆に財務体質が悪い会社では、分配可能額までしか取得できません。なかなか思ったように変更できない資本金等ですが、検討の余地はあるかもしれません。
○お盆に高校の同窓会がありました。私の母校では卒業20周年を記念して、学年全体の同窓会を開くことが伝統となっています。青年会議所をやっていると学年幹事を半ば強制されまして、やりました。結構面倒なのですが、クラス幹事の方々に本当に頑張って頂き、170名程度、全体の4割くらいが集まり、楽しいときを過ごしました。
○全員と連絡がとれるわけではないですが、同期の半数以上は長野に住んでいません。私自身、たまたま長野で働いているだけで、ちょっと別のきっかけや決断で長野にいなくても全く不思議ではない気がします。都会も結構好きですし。近年は、私の頃より長野に帰らない傾向がさらに進んでいるようで、地方都市はますます都会への人材供給場になってしまいます。 ○このところ景気も回復傾向にあって、新卒はじめ求人倍率がかなり高くなっています。人材確保は地方都市の企業にとってますます大きな経営課題になってくるでしょう。ニワトリと卵ではないですが、人が帰って来ようとするのが先か職場がとかあるのが先かどっちでしょう? ○いずれにしろ、どうやったら長野で働き、住む気になるだろうかって考えます。戻ってくるのが当然と考える人、別に理由もなく帰るのを拒む人もいます。長野に愛着があるのか、子どもの頃から刷り込みなのか、都会が肌に合わないのか、親の都合か、何となく気づいたらか。我が事務所の芦田みたいに仕方なくたまたま長野に流れついてなのは、かなり貴重だと最近思います。 ○同窓会は、そんな地元のことを思い出す、思い返すきっかけです。これを機会にみんなで集まったり、長野に寄ることが増えてくれればやった甲斐もあるってものです。 |