宇賀田会計事務所ニュース 平成25年1月号
2012/12/31
一年が終わろうとしております。あわただしい12月ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。オリンピックあり、選挙ありのいろいろなことがあった一年でした。私としては、ながの祇園祭御祭礼屋台巡行の再興に深く係わったことが、大変印象的です。
本年も宇賀田会計事務所をご利用いただきまして、誠にありがとうございました。来年は1月7日(月)から営業を開始いたしますので、よろしくお願いいたします。
1. 年始の税務手続き
・源泉税の納付
年末調整後の源泉所得税の納付期限は、納期の特例を出されている方(7月に源泉を納付している方)が20日、そうでない方は10日の納付となっています。払い忘れは、即加算税となるので、ご注意ください。
・償却資産税の申告
1月31日までに申告が必要です。申告書もしくはハガキが届いている方が多いと思います。1月1日現在ベースの申告で、決算期と固定資産が一致しないケースがあるので、面倒な点もありますが、毎年調査が行われている税金ですので、注意して申告ください。なお、建物、土地、自動車、リース資産には課税されないことをお忘れなく。
2. 坂東英二さんの脱税の件
典型的な脱税例のようなので、書いてみました。本人主導でかなり悪質なものと思われます。以下、報道によりますが(朝日新聞)。
・架空外注費の計上(7年で5000万円の所得隠し)で2800万円の追徴課税。その他2500万円あり合計7500万円の申告所得漏れ。
・架空の貸付金をつくる。その会社が倒産したことで貸倒損失で計約1700万円を計上←時効で逃げ切り
・脱税協力者に利益供与
典型的な脱税手段です。架空外注費は分からないようでいて、意外と分かってしまうものです。
追徴課税は国税分だと思うので、地方税や延滞税とかも入れると支払額はざっと4300万円くらいでしょうか。金額と悪質さから書類送検くらいもあるかもしれません。社会的なダメージも大きいですし、納められるうちは納めるのが長期的には得なはずです。
それにしても、坂東さんは、国税庁の確定申告のキャンペーンとかしてるいので、本当はもうちょっと早く調査すべきだったのでは?
○衆議院選挙がありました。個人的に野田総理は消費税法案を通すなど、それ以前のお二人よりは良いかなと思っていましたが、自民党+公明党の圧勝で民主党は恐ろしい大敗でした。民主党はダメだったと思われたんですね。 ○ただ、自民党の比例代表の得票率自体は大敗した前回と比べ1%くらいしか上昇しておらず、自民党が支持されて自公絶対多数となったのではないようです。小選挙区制度と新政党が乱立して自民以外の勢力が分散し、ブランドと支持層が安定している自民党が結果的に大勝利になったということでしょうか。 ○今月の日経新聞『私の履歴書』は、選挙がありそうだったからかは分かりませんが森善朗元総理大臣です。小渕さん急逝のあと、小泉さんの前1年間総理大臣でした。ロシア外交などを注力された方で、1年でもいろいろされたんですね。みなさんは覚えてますか?日本の総理大臣を覚えるのはとても難しい作業です・・ ○その『私の履歴書』の中で、森さんマスコミ対応が下手だったんだなあと改めて思いました。恨み節あり意図せざる捉えられ方がとても多かった旨が良く出てきます。後の小泉首相とは大違いというところでしょうか。 〇で、今回の選挙。維新の会などマスコミが得意そうな会派も思ったより多くの議席は取れませんでした。今回の選挙の争点が分かりにくかったせいかもしれませんが、日本人が政治同様、短絡的なマスコミにうんざりして、影響力も減少傾向なのかなとも思いました。 |