夏休みの作文
2012/09/06
○夏休みの宿題の定番に読書感想文があります。この前先輩の娘さんが書いているところに遭遇して懐かしく思いました。私は、勉強は結構得意でしたが、感想文はすごく苦手で、本が薄いという理由だけで武者小路実篤とか全く興味のない本をテーマに、その感想を全くわけ分からん文章で書いた記憶があります。いまなら1~2時間でできそうな宿題なので、なんであんなに苦労したのか不思議です。
○学校によっては、「税に関する作文」を書かせるみたいです。インターネットで税について調べていると、そんな作文にあたりました。気が向いていくつか読んでみると、やっぱり断然消費税について書かれています。大抵が、消費税払って世の中のために生かされる的な内容です。作文を募集しているのは国税庁以下の行政ですし、全く正しい文章ですが、反骨心やもうちょい実感のあるものがあっても面白いと思いました。でも、中高生に相続税が高すぎるとか、相続争いで家族離散の話を書かれても、ちょっと引いてしまいますが。
○読書感想文も税についての感想文も標準文例が、インターネットで紹介されています。1~2時間すらかからずに、あっという間に「コピー&ペースト」(コピペ)の一瞬で一丁上がりです。いやはや、やや便利を通り過ぎた世の中になったものです。
○残念ながらその手の文章は、大抵面白くもなんともありません。書き手の得手不得手はあるとしても、その人なりの癖とかがあるから面白い。その上、コピペを続けていると、自分の考えも 文章にできなくなってしまいます。
○対してその娘さんは、ちゃんと自分が気に入った本を手に付箋を貼りつつ書くことを考えてました。読書感想文を書くコツの話もちょっとした話したのですが、それも姑息な手法だったと後で恥ずかしくなりました。つまんなくても、せっかくの機会、一生懸命楽しくですね!